2023年11月11日・12日のデザインフェスタ(=デザフェス)に出店していた「ハニーハニーキス」のマフィンが食中毒を発生させたとしてニュースになっています。
「ハニーハニーキス」の主力商品はマフィンでこのマフィンが糸を引く、納豆みたいな臭いがする、体調不良を起こしたなどとの指摘が相次ぎました。
そして厚生労働省の調査の結果、3つの分類がある危険度のなかで「CLASS 1」と最も高い判定を受けました。
この判定によりデザフェスで販売したマフィン3,000個が自主回収の対象となりましたが、その返品、返金を巡る店主の対応に批判が集中した結果、更に騒ぎが大きくなり大炎上状態に。
そのため、一連の食中毒について「デスマフィン」と呼ばれるようになってしまったと同時に、このお店の場所は?店主は誰?店名は?など気になる人も多くいらっしゃるようです。
店主は「上級食育アドバイザー」「アレルギー対応食アドバイザー」の有資格者であるのにも関わらず、なぜこのようなことが起こってしまったのでしょうか。
この記事では「納豆マフィン食中毒の店主は?店名や口コミも調査!」と題してお伝えしていきます。
納豆マフィン店主は誰?
例の糸引きデスマフィン
— エイスケ (@eisukeeis) November 16, 2023
厚生労働省によってリコール食品の対象(Class1)になりました
因みにClass1の他の例
・有毒魚(魚種不明フグ、シガテラ魚等)
・硬質物質の混入(ガラス片、プラ片等)
・ボツリヌス菌
・腸管出血性大腸菌
・etc…
フグやガラス片に並ぶデスマフィン…やべぇ… pic.twitter.com/0hqnqTwCyx
デザフェスに出店して3,000個のマフィンを用意したとのことですが、個人で営むお店としてはかなり多い個数だと思います。
材料を混ぜる→焼く→冷ます→包装→保存の工程を踏むと考えると、準備にどれだけの時間を費やしたのでしょうか。
店舗は5日前から準備期間として閉店して対応していたようですが、それでも1日600個なので大変な労力です。
納豆マフィン食中毒を起こした背景は?
食中毒を起こしてしまった背景としてはSNSなどを確認したところ次のようなことが考えられます。
「ハニーハニーキス」のマフィンは保存料等の添加物不使用、砂糖を大幅に控えていることを売りにしているため、元々消費期限はさほど長くなかったようです。
しかしながら、実店舗を5日前からお休みにして製造を始めていました。
焼きたてを謳っていたことも問題視されています。
店主はデザフェスに出品するにあたり「保管場所は冷房をガンガンにかけて18℃を保っていましたが、外気温が高かったためにいくつか痛んでしまったものがあるのかもしれない」とコメントしていました。
一方で購入した方に対しては「冷凍庫で可愛がってください」と言っています。
冷蔵庫にも入れずに保管していたものなのに、購入者に冷凍保存をオススメしている点が矛盾していますね。
適切な保存方法を確立していなかったのではないかと疑問が残ります。
SNSの映像を見るとタイル貼りの目地のところが黒くなっていて、カビではないかというコメントやこんな所で作っているのかと批判的な意見が多かったです。
また、キッチンに映り込んでいるオーブンが汚い、焼きあがったマフィンを取り出す時に使っているミトンが商品に触れているようにも見える。
不衛生なのでは?という意見が見られました。
店主がジェルネイルをしており爪を長く伸ばしている画像が多数あります。爪を伸ばすなんて不衛生だとの意見が見られました。
ゴム手袋を使って作業をしている画像もあったのですが、やはり食品を扱っている以上、爪を伸ばしてオシャレをしたいという気持ちで臨んでいることは、特に同じ職業の方々が見たら違和感を覚えそうですね。
店頭に立っている時に撮られた画像で羽織っているダウンジャケットがかなり汚れていることを指摘されていました。
薄い色のダウンジャケットなのですが、身頃や袖などに幅広く汚れがありました。
食品に限ったことではないですが、清潔感が求められますね。
その他、詳細が分からないので何とも言えませんが、なぜ3,000個という個数に決まったのでしょう。
デパートの催事などではデパート側にも収益目標があり、そのためには商品をどれくらい売らなければならないか、ノルマとまでは行かないまでも希望の売り上げ額を提示される場合もあるそうです。
ですが、今回のイベントは「デザインフェスティバル」なのでそのような提示があるかはわかりません。
個人でお店を構えている人は生産量、保存設備に限界があるはずですが、5日間で3,000個も作らなくてはならない状況になったとは、どんな理由があるのか気になるところです。
筆者は、ある個人店の催事の準備を手伝ったことがあります。
通常の販売量をはるかに超える数の商品を用意しなければならない事態になり、手伝いを頼まれました。
その際に店主がしていたことは主催者と個数制限の交渉(1日につき○○個までしか出品できない)、手伝ってくれるスタッフを集める、そして冷蔵施設(工房の冷蔵庫ではとても間に合わないので)を探すことでした。
実際に手伝ってみると材料の計量から焼き上げ、焼き型の洗浄、包装と梱包、商品成分表示のシール貼り、冷蔵施設への搬入搬出、その他にも細々とした作業がありとても大変でした。
それを考えると1日600個も製造できたということは不眠不休の作業だったのではないかと想像します。
納豆マフィン店主は誰?
「ハニーハニーキス」の店主は山崎視代佳さん。
Instagramのプロフィールには「上級食育アドバイザー」「アレルギー対応食アドバイザー」との記載があります(現在は削除)
上級食育アドバイザーは食材の成分や健康に配慮した栄養素などを学び健康の増進、症状(肥満・高血圧など)の改善など食にまつわる専門知識を持つための資格です。
アレルギー対応食アドバイザーは想像に難くないですね。アレルゲンの知識や代替食の作り方を学んだ人が取れる資格です。
「ハニーハニーキス」は添加物不使用、砂糖を減量したレシピで作られたマフィンを主力商品にしていました。
添加物がないため、離乳食を卒業したばかりの子供でも安心して食べられるという点もアピールポイントでした。
添加物についての知識は持ち合わせていたと思いますが、保存方法、消費期限の設定については認識が甘かったかも知れません。
この食中毒の一件についてYouTuberとして有名な料理研究家のリュウジさんはXで次のようなコメントを残しています。
食品添加物は「積極的に使え」とは言わないけど衛生的観点から 「適切に使ったほうが下手な無添加食品より安全」という認識は広がった方が良いと思う
無添加だから安全、オーガニックだから安全は幻想です
@ore825
食品に関するスタンスは人それぞれですが、リュウジさんのような考え方にも納得できますよね。
たしかに添加物は体に良いものではないかもしれませんが、保存料などの添加物がないことで品質が保たれなかったり、命を脅かすような食中毒を起こすリスクも高まりますよね。
かといって無添加ではダメ、という訳では決してありません。
管理や製造方法など正しい工程を踏めば可能ですし、それを実現しているお店もたくさんあります。
改めて自分の身体に取り入れるものに関心を持って食材選びをしたいものですね。
納豆マフィンの店名はハニーハニーキス
私が撮影した栗マフィンの現状です。 pic.twitter.com/vVneV4OQHc
— 千影 (@chikage178) November 13, 2023
食中毒を起こしてしまってからの対応が適切ではなかったことから騒ぎがさらに大きくなり炎上状態になりました。
自主回収をするのに「返品はレターパックで」「paypayを使って払い戻し」などと方法を店側が指定したためです。
いずれも経費をいかに安くするかに主眼が置かれていることが明らかなため、あり得ないとの批判が噴出し「デスマフィン」とまで呼ばれるようになってしまいました。
現在はゆうパックでの返品になっているようです。
納豆マフィン店名はハニーハニーキス
ニュースを受けてお店はどこ?誰がやっている?ということに注目が集まっています。
店名は「ハニーハニーキス」で、東京都目黒区に店舗を構えています。
2人のお子さんのいるお母さんでご主人はお店の運営には携わっていないようなので、別に職業を持っているものと思われます。
開店してから5年以上経っていますので、通常販売だけでなくイベントに参加されたこともあるのではないでしょうか。
納豆マフィンハニーハニーキスの口コミ
Googleに口コミがありましたが、数年前の評価は高かったようですが、最近の書き込みは残念ながら苦情レベルのものが複数ありました。
お店を長く続けるにつれて品質が変わっていったようにも思えます。
SNSでも多数のコメントがありました。
マフィン好きだから ハニーハニーキスさん 検索したけど口コミが。
子供にも安心してあげれそうと思ってたから悲しいね。
@yaaa_0712
某フェスの某マフィンの店 ここまで口コミで美味しくない、改善した方がいいって散々言われてるのにレンジでチンしたら美味しくなるって頑なに言い続けてるの面白すぎるクマwwwwwwwレンジ君を一体なんだと思ってるwww
@xiong8863
デザフェスで食品取り扱って良いんだという驚きと 出店審査に届出とか無い感じ?というダブル驚き さらに食中毒出したハニーハニーキスとかいうところが都内にお店構えてて口コミ評価激悪という、、、 情報量多すぎ
@Purio1104
デザフェス「腐ったマフィン」騒動のハニーハニーキスの騒動前のGoogleMapの口コミが低評価で口コミ内容も、おふざの内容ではなく具体的に駄目な部分が書かれていました。このお店が改善もなく今回のイベント以外にも多くのイベントに出店してました。何故イベントに出店出来るのか不思議です。
@Harukazeamu
まとめ
イベントで発売されていたマフィンを家に帰って触ったら糸が引いていたということで話題になった件で、パティシエの方のポストが的を射ていると思うので見て欲しい。
— じんげん(本垢) (@Shing_keng) November 14, 2023
「好きを仕事にできる時代に好きのレベルが甘いと事故が起きる」というのはどの業界でも言えそうな気がするな。 pic.twitter.com/Yo2KCbojux
以上「納豆マフィン食中毒の店主は?店名や口コミも調査!」と題してお伝えしました。
納豆のように糸を引いてしまうという食中毒は、今回のマフィンよりも前に北海道の物産店で出品した海鮮丼もニュースになっていましたね。
O-157による食中毒の発生についてのニュースもよく耳にするようになりました。
今回のマフィンのお店「ハニーハニーキス」では店主の対応のしかたをめぐって炎上状態になってしまい、店名や口コミが一層注目されてしまいました。
夏は年々高温多湿となり、秋も気温が高いという状態になっていることからこれまで以上に食中毒が発生しやすい環境になりますよね。
他のお店も「ハニーハニーキス」のような状況になる可能性は多々あると思います。
店主は上級食育アドバイザーという資格を持っていて、添加物や食材選びにこだわりを持って商品を作っていたことと思いますが、残念ながら衛生管理面でトラブルに発展してしまいました。
これまでの商品開発に対する努力や労力も無駄になってしまうので勿体ないことですよね。
個人でイベントに出店しているお店はたくさんあると思います。
当然個人のお店が危険、ダメ、などということは決してありません。
ですが、食中毒というのはどのお店でもあり得るということを意識しておくことは大事なのではないかと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。